開店躁だん

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Duo Brasilブラジルスイング@国分寺クラスタ

引越し後、初の出勤なので、ずいぶんご無沙汰してしまった感がある、クラスタ詣で。この日は、先月行われた山本真莉さん、加々美敦さんのサンバ&オリジナルライブでゲスト演奏された、グスターボ・アナクレートさん&真希子さんのライブである。ゲスト演奏に一聴惚れ込み、その場で伺う旨約束したのだった。

19時に到着すると、ちょうどリハ最中だった。真希子さんのお母様もいらっしゃっているらしく、和やかな雰囲気。すみませんメイド浮いてます(汗)。20時頃にライブスタート。その頃にはすでに客席はじゅうぶんに入っている。たまたまなのだが、いつも出勤日には賑わっているので、本当に有難いことである。この日はビールはあまり刷けず、ご年配な方がいらっしゃったこともあり、ソフトドリンクと焼酎が刷ける。また、ブラジル系音楽ということもあり、カシャーサがよく出た。ストレートでもいけるが、たいていはライムを搾り砂糖を加えたカイピリーニャを注文される。これ甘く口当たりがよいので、女性には特に人気のやうですね。何回もライム搾ったので帰っても手に残り香がありました。夏にお湯割り焼酎が刷けるのも、同じ世代をターゲットとするからには心得ておかねばいけない。。

さて。肝心の演奏。ジェンダーを敢えて言わせてもらうと、サックスというのは、男性の楽器になるのでは、と思う。ダンディズム、ストイシズムといった、男性特有のロマンチシズム(と言ってしまうとやや甘ったるい表現になるが)が詰まった楽器のように思うのだ。グスターボ氏の奏でる音は、饒舌になるかと思えば、一瞬で研ぎ澄まされる。ルパンではないが、まさに「男の美学」なのだ。色気すら感じる。アルトサックスを弾く男性の手に惚れる女性は多そうだ。一方、真希子さんはプロのサンバダンサーでもあり、踊るようにリズムが腰に入ったピアノを弾かれる。素直で伸びやかな歌声は聴き手をほっこり和ませる。可愛らしくサービス精神に富んだMCも魅力的。思わず周囲がニッコリしてしまう、不思議なオーラをお持ちである。この2人の圧巻とも思える演奏は、1stステージのラスト曲。細かいフレージングをサックスとピアノで同時に追い、ユニゾンが一瞬で和声になるスリリングな瞬間。このお2人、ご夫婦なのだが、「ひとりと、ふたりと、たくさんと」というフレーズを思い出した。まさに「ふたり」で居るときの幸せな音楽の在り方なのだ。対等であること。おそらく、音楽に2人で対峙するときに求められること。夫婦で音楽を志すひとは、自分とこも含めて、プロ・アマ問わず非常に多いのだが、そのなかで「対等に音楽に対峙する」ことを体現できているカップルはどれくらい存在するだろう。非常に少ないのではないかと思われる(もちろん自分とこも違う。集団での対等性がやっとこさなのだ汗)。グスターボ氏と真希子さんは数少ない、「対等な2人」なのだ。このことに、とても感動した。国際結婚を認められた、真希子さんのお母様がその場に居合わせていることも、とても幸せなことに思えた。

まあ、そんな自分の思いはさておき(笑)、1st,2ndそれぞれ40分ほどのステージ。お客さん全員が楽しまれたことと思う。贅沢な週初めである。クラスタ詣でも残すところ、あと3回。最初に比べると慣れた分だけ、鈍くなっているところもあるかもしれない。残る回気を引き締めていきまっしょい。9月出勤は、1日(金)、19日(火)、そしてラストデイは、24日(日)である。24日はわたしが初めてクラスタを訪れる契機となったバンド、ノミの心ぞうさんである。なんか話、綺麗すぎない??