開店躁だん

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【作詞作曲覚書】淡雪(佐々木典子)

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【20211121alcafesta】
https://youtu.be/YITf3IZIbag?t=740


淡雪
作詞作曲 佐々木典子

1.

「今年は帰らない」
まだ冷たい脚で
炬燵に入り君は囁く

郷里に伝わる銘菓なの
そっと差し出す
白い淡いお菓子

寒天を溶かして
メレンゲを加えた
春に降る雪
口溶けの雪

春の雪舞う
君の故郷へ
新しい年は
君と旅に出よう

2.

「切符が取れなくて」
僕は嘘をついた
君と迎える はじめての冬

僕の故郷は絶え間なく
降り積もる雪
硬い雪踏みしめ

夜のカマクラには
灯(あかり)がともされて
囲炉裏をかこみ
照らされる頬
 
重たい雪を
君に見せたい
新しい年は
君と旅に出よう


知らない景色
分かち合いたい
新しい年は
君と旅に出よう


※故郷(こきょう)


詞はずいぶん前にできてましたが、なかなか難産でした。最近になり、ふと見返したら曲が自然に浮かんできたので作りました。
柴田よしきさんの小説で「淡雪」といふ掌編があるのですが、その言葉の響きが気に入って、雪といふタイトルをつけるなら
使ってみたいなあと思い、タイトルからストーリーを考えました。
東の男性と西の女性が出会い、初めての歳の瀬を迎える話です。ちょっと内容は重松清の短編「コーヒーをもう一杯」(だったかな)を重ねています。
昭和の時代の話ですね。こたつも昭和感(笑)

コロナ禍前に作った詞ですが、いま、この言葉の強さを感じています。過去からのメッセージといいますか。

知らない景色分かち合いたい
新しい年は君と旅に出よう

アルカフェ・フレンズのみなさんと新しい年を迎え、新たな旅に出ることができますやうに。