開店躁だん

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ペンギンの種

今のメンバーで5年間紡いできて、その中で開店があり、わたしはこの状態を終の棲家とするつもりでした。おそらくこの中の誰かが欠けたら、このバンドをたたむんだろう。そう思っていました。でも、それは違うことに初めて気がつきました。

おそらく、今のメンバーにはもうアレンジは書けない。こういうことが理解し分かち合えるとも思わない。その必要もない。やってしまうひとの無自覚さを責めてもせんないので。おそらくわたしの言ってることも、届かないでしょう。もしくは口先で謝られても、J氏曰く「謝るくらいなら今すぐやめてくれ」なのです。では、このバンドをどうするか。そこでうつらうつらのうみそから、種を植えよう。アルカフェに。と思ったのです。

パナシェの種をアルカフェに植えて2年たったら、embraceというバンドができました。今日、彼らの本番です。わたしはパナシェが解散するときに、本当にそれは惜しい、何かの形で再生させたい、活かしたいと思い、アレンジャーに許諾をもらい、J氏にバンマスになってもらい、アルカフェ・ハウスバンドを作りました。今の状態はハウスとは言えませんが、プロデュースという感じに仕上がってます。

リコーダーの種は、半年たってアルカ笛に。先週末、初ステージでした。アルカフェはひとを幸せにする“気”のようなものがあると言ってくれたメンバーがいました。わたしも自分で作って不思議な気がしますが、確かにこの場所には何かあると思っています。人が場を作るのであれば、人の気がうまく回るようにできている。そんな気がします。

今のペンギンを自分の気持ちをごまかして続けることはできません。うみねこやは自分がリーダーでなかったので、脱退となりましたが、ペンギンは看板と種(レパートリー)を荷物にしょって、アルカフェに行こうと思います。ここで一から土を耕して(メンボしてヘルプ声かけして練習場所にして)、アルカフェで育てようと思います。おそらく今の形で、鳴ってる音を剪定して綺麗に仕上げても、10年はもちません。10年もたせるために、今、土壌を変えようと思います。

もう決めてしまいました。決まっている本番は年内活動はあと5回。新曲は今あるので充分。持ち場(会場)の引継ぎを行い、9月から行動に入ります。今まで、バンマスとしていろんな岐路に立ってきました。泣いて辞めるというメンバーを引き止めたことや、深夜に愚痴を聞かされたことや、申し訳ないが今の状態では一緒にやれないと通達したことや、笑って送り出したことや、全て“そのとき”に立ち会ってきました。今は、自分の送り出しに自ら立ち会おうと思っています。種を再生させるのです。

9月に。すべては。