開店躁だん

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【カーペンターズとカー部とわたし覚書】

dannori2018-07-31


長いですw

◎公式イベントはこちら!

◆7/28(土昼)【カーペンターズ・カフェ@ホスト:カーペンター部】
https://www.facebook.com/events/2147325332220399/

◆1/18(木)【カーペンターズ・ナイト@ホスト:カーペンター部】
https://www.facebook.com/events/178961576002110/

カーペンターズ愛はバナナから

1年前、2017年の夏。7月の男声バーバーショップ世界大会が米国で行われたころ、お気に入りのカルテットThe New Fangled Fourのバナナ・フォンを聴きまくっていました。

♪The Newfangled Four - Bananaphone
https://www.youtube.com/watch?v=ESWi63VIAjc

そして、大好きなカルテットAfter Hoursが3位になったり、バーバー師のRogerさんがMain Streetでチャンプになったり、翌年2018年はぜしフロリダ行って世界大会を応援するべ!と盛り上がってました。

英語をそのために勉強しやうとTOEIC受験準備を始めたり、バーバーショップ世界大会のカルテット映像を見まくっていたら、のちにカーペンター部(以下カー部)のギタリストとなる、トニー・みゆき(真のカーペンターズ・マニア)から「だんさん、英語勉強するならカーペンターズ良いですよ」と勧められたのが、カーペンターズの「Goodbye to Love」でした

Carpenters - Goodbye To Love
https://www.youtube.com/watch?v=nooeMrCws-A

10代の頃にドラマ『未成年』でもリバイバルヒットしたのでベスト盤は持っていましたが、カレンさん上手いソロ以上の印象がなく、洋楽カラオケで歌える程度でした。

このたび聴いてみて、愕然。

すんげー、コーラス・グループじゃん!!!!!!!!

コーラス耳で聴くと、なんと芳醇なハーモニー。エヴァーグリーン楽曲。リチャードさんの素晴らしいアレンジとPっぷり。懐かしいのに新しい。とにかく新鮮で次々と知りたくなり、年末の誕生日にはJ氏に全13枚アルバムの紙ジャケCDをおねだりしたのでした。

カーペンターズでオープンマイク

最初はTwitterで何となくマイブームをばらまいていましたが、トニー・みゆきから「カーペンターズにはピアノがなくちゃ」と言われたので、それもさうだなと、シェルさん(シェル・リチャード)をナンパ。勢いでじょるのさん(ボブ・じょるの)もナンパ。カーペンター部(カー部)結成です。

とにかくまずイベントやろーぜといふことに。

◎初回はまさかの不調orz

1月にカーペンターズ・ナイトを開催。しかし、まさかの貰い風邪で絶不調。2週間前にトライトーンの松永ちづるさんヴォーカル・レッスンに駆け込むものの、いろいろ付け焼刃&満身創痍で、個人的には非常にふぐぬな結果となりました。出演者さんには恵まれたのだすが。。

◎パーカッション参加

翌月の慰労会でリベンジ開催を持ちかけたところ、メンバーからは快諾の返事が。かねてより考えていた、パーカッショニストである、ザラザラフィルターのさっちー(カビー・さっちー)に連絡したところ、その場でOKが取れてしまったので、第二回を開催決定。

◎松レッスン・スタート

毎月のレッスンに通い、ちづるさんにマンツー・ヴォーカル見てもらいました。課題曲はもちろんカーペンターズ。ちづるさんも世代反応してくれて毎回奮闘しつつも、笑いの絶えない時間に。

ちづる語録ができさうだすが、中でも「ハーモニー、コードの中に溶け込む音を出す。」といふのは、コーラス人である自分にとって常に心掛けたいなあと思いました。言葉の意味の落とし込みも、自分の今日の感情にフィットしたものを、と有機的なアプローチはいつも新鮮です。辻秀幸せんせいにも通じるイメージング法だなあと。

アイランズ編曲について

毎日ハーモニーの洗礼を受けつつ、ふと、これは自分バンドにも還元したほうがいいんじゃないかと思い2曲編曲しました。その時は「誰も知らないカーペンターズ」がマイテーマだったので、ふんとに人口に膾炙してない曲です。でも、某カーペンターズ・イベントに参加したこんきちさんも、アカペラにするならこの2曲と思ったさうで、まんざら外れてはいないかなと。

♪Rainbow Connection
https://www.youtube.com/watch?v=PYuE2roIkH0

カーペンターズ最後のアウトテイク集CDのみに収録。ファンからリチャードさんへ収録リクエスト多数だったさうです。「Rainy Days and Mondays」のポール・ウィリアムス作。「マペット・ムービー」のカエル、カーミットが歌ったこの曲は、2001年に、日本のTBSドラマ『恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい』の主題歌に起用されました。よくこんなマイナー曲を起用したなあ(笑)名曲だすけど。アイランズver.は原キーDではなくGにしました。たまたま、アルカフェ・クワイアで武満徹「小さな空」を歌った後でアレンジ・イメージが繋がり一気に描き上げました。

ちなみにカエルver.はこちら
♪The Muppet Movie - Rainbow Connection(カエルのカーミットくんver.)
https://www.youtube.com/watch?v=fEnC5gwNAN0


♪Goofus
https://www.youtube.com/watch?v=l7XwGT_M-Jk

「A Kind of Hush」に収録。シンプルなオールド・ソングをクールに仕上げてます。リチャードさんにはこの曲はワースト5に入る不評曲のやうですが、カレンさんは楽しさうに歌ってますね。アイランズver.はAメロを2ndと4thに分割しました。カレンとリチャードがデュエットしたらこんな感じかなといふ妄想です(笑)

◎カー部曲について

1月のヒットメドレー76雪辱はともかく、他2曲は悩みました。エントリーの方々が選ばないやうな曲で、かつ効果的ってなんだらうと^^; 実は当初は「Only Yesterday」「Desperado」を考えてましたが、さらに知らない曲に新しい命を吹き込むのはどうだらうといふことで今回の曲になりました。

♪Those Good Old Dreams
https://www.youtube.com/watch?v=Sjl2unvyl48

「Made in America」収録。長いスランプの後に出されたCDの冒頭曲です。激痩せ真っ只中のカレンさんが痛々しくはありますが、明るいカントリー調はまさに、懐かしいのに新しい。素敵な曲だと思います。CDより譜面は半音高いので、どっちにするか悩みましたが、結果、音源より半音高いG調。レッスンでもかなり苦戦しましたが(汗)、高い音はとにかく笑って戦法と、居心地よい感じを出してね、といふ、ちづるさんの言葉を思いつつ。

♪I Just Fall'in Love Again
https://www.youtube.com/watch?v=0J7J5bKXW-g

一番へんてこな?CD「Passage」収録。オペラまで入っちゃっているこの時期、リチャードさんは不眠ドラッグ治療でよれよれ。「何やってたかわかんない」混沌期ださうですが、そんな中、従来のカーペンターズ・パワーを備えたこの曲。シングルカットの価値があるのに、結局2年後に別の歌手がヒットさせちゃうといふ、因縁の曲です。リチャードさん供養の意図もあります。余裕ある時期ならちゃんとシングルに仕上げたんだらうな。。カー部では、ボブ・じょるのがストリングスを腕一本で見事に再現しています。

♪Hit Medley '76
https://www.youtube.com/watch?v=DqkEr2aowBU

前述「Rainbow Connection」収録。カーペンターズ冠テレビ番組「Carpenter's Very First Televison Special」のクライマックスで使われました。カレンさんが曲ごとにいろんな場所で歌うのが素敵だすね。カレンさんのスーツ姿は1月のカーペンターズ・ナイトの時に真似てみました(笑)ライブでもボブ・じょるのが言ってましたが、店にある楽譜を繋ぎ合わせて、ブリッジ部分を自分の楽譜ソフトで作って切り貼りして、シェル・リチャードに見せたら、「O!K!」とのことだったので安心してたら、ボブ・じょるのが「なにこれ!無理!無理!」と浄書して、さらには編曲までしてくれてました。なむ感謝。

カーペンターズにばいろんなメドレーがありますが、これが最も出色ではないかと思います。「Top of the world」が入ったver.と合体させてますが、なぜさうしたかといふと実は「Ticket to Ride」につながるところのコードが判らなかったからです。てへ

◎揃わない!

カー部。リハで全員揃うことがありませんでした。初回:ピアノ&パーカッション。2回目:ピアノ&パーカッション&ギター。3回目:コーラス3パート。当日、諸事情で全員揃ったのは開店1時間前といふスレスレっぷり!本番が一番うまくいったといふのは、おそらくメンバー全員の感想だと思います。んふー

◎終わり方問題

リハは伴奏曲を一通りさらって(なんと贅沢な生カラ!)、最後にカー部曲をやってました。カーペンターズ曲はとにかくフェイドアウトが多い!そこでエンディングを決めなければならないのだすが、1回目のリハで決めたエンディングを、再確認するときに、ええとどうだっけ、、と悩む始末(笑)

フェイドアウトやめてほしーふんとにもー。たぶん、また集まったときに同じ曲やっても、終わり方問題で悩むと思います(メモっておけといふ話?)

シェル・リチャードは基本書き譜対応のピアニストだすが、「Only Yesterday」転調後のエンディングを、転調前の間奏を追加して終わることにしたとき、トランスポーズ・スイッチを押して対応!!(それもすごいけど)と思いきや、ちゃんと移調対応で弾いてくれました。おにいさま、さすが、すごいですわ!!!!

ちなみに、シェル・リチャード、トランスポーズによる移調対応、可能です。ギターは調によっては難しい側面もありますが、カレンさんの低音無理!といふ方も今後機会があればご相談いただければ嬉しいですね。実際、カレンさんの極初期や後期には、とてつもない高音が出てきます。どんだけ音域あるんですかねこの姐さんは(笑)

◎みんなのカーペンターズ

イベント・バラエティは大事だナーと思ってましたが、男性陣エントリーが実にいい仕事してくださったと思います。正統派の女性に対偶する、変化球としての幅が拡がりました。初回のレオン・ラッセル風ハルモさん、2回目のマリリン・マンソン風まるさん、ジャズ解釈の広瀬俊之さん、日本語青春歌謡のこまみゆさん。コピーを超えた独自性が素晴らしかったです。

こまきさんには、いろんな日本語歌唱の歌謡カーペンターズを聴かせてもらいました。また、アン・ルイスの独自性たっぷりなカーペンターズも。次にこまみゆさんがカーペンターズ歌ふなら、ぜしミスター・ポストマンをプリーズ。(今回、臨機応変な選曲対応に感謝しています)

あのてがみ、みっせて〜♪抱腹絶倒請け合い!

◎今後は??

カー部次の部活は打ち上げです。慰労と予想以上に戴いてしまった投げ銭の使い道を考える予定だすが、何人かの方から再結成のお声もあるので(ありがたうございます!)、常設バンドではないけれど、凍結する中で技術や知恵の蓄積は意識しておこうかなといふ感じです。

わたしもソロ1年生の今年。これからはオープンマイクで歌う回数を増やしてソロ慣れしやうかなと。レッスンに弾き語りも追加しやうかと考へています。

なんてったって、カーペンターズ素晴らしいですもの!またやろーぜ!!

あ、最後にカー部、オリジナル・メンバー名を入れておきますね。

シェル・リチャード:リチャード・カーペンター
トニー・みゆき:トニー・ペルーソ
ボブ・じょるの:ボブ・メッセンジャー
カビー・さっちー:カビー・オブライエン
カレン・だん:カレン・カーペンター