開店躁だん

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水木漫画との出会い

実家では塾やピアノ教室に場所を提供していたこともあり、教室に使用されていた隣の建物には、たくさんの児童書やら漫画がありました。そこで見つけたのが、学研シリーズ漫画、水木サンの「四谷怪談」「死神大戦記」でした。水木サン他、手塚治虫松本零士など、当時の活躍メンバーの作品を集めた書き下ろし怪奇シリーズだったようですが、全巻は発行されなかったやうです。水木サン以外出なかったんじゃないかなあ。。

四谷怪談」はとにかく、伊右衛門の歪んだ長い悪人ヅラが印象的で(女性を描くのはイマイチだった。だから覚えていない)、全体のトーンは、ベタ黒が基調でも、後に知ることになる、モダンな楳図作品とは異なり、土着的などこか懐かしい匂いがしました。「死神大戦記」は現在入手困難だすが、近年兄が古本をゲットしてくれました。学研シリーズ版ではありませんが、中身はそのまま変わらず。上下巻たっぷり。名作「コロボックルの枕」を思わせる、地獄の鬼の描きっぷりだが、ダンテ神曲と地獄絵図を足して2で割ったやうな、壮大な水木版・地獄絵巻。これ復刊されないかなあ。水木エッセンスが凝縮された、読み応えのある作品だす。

。。今にして思えば、鬼太郎(テレビ版)に出会う前に、こんなハードな水木漫画読んじゃったものだから、こんなに長いことハマることになったんだらうなあ。水木漫画が、「ゲゲ女」を契機として、たくさんの方に手にとってもらえますやうに。ビギナーさんには「河童の三平」をおすすめします。絵柄も怖くないし、河童や子ダヌキの愛嬌は、向井くん演じる水木サンにどこか通じると思います。