2014-08-05 通勤快読 つれづれ 貴志祐介「悪の教典」- これは快楽殺人でもマッド・ティーチャーでもない。己の生に筋を通そうとした男の物語だ。共感の欠如と括るのは危険である。共感できないから排除という生き方が修羅なのだとラストのカタストロフが語っているではないか。どくさいスイッチを押し続けた男の結末は。