2012-03-13 通勤快読 つれづれ 木内昇「茗荷谷の猫」- 初読の直木賞受賞作家。別に猫小説といふわけではありません。お間違えなきやう。江戸末期から昭和時代の東京を舞台にした連作短編集。正直なところ、第一話で読み止めやうと思ったが、昭和の茫洋とした薄暗さを表現したら突如筆が冴え渡る。久世光彦風昭和偏愛。