8月末日は、O2T (Out of Tune):松宮幹彦(Uklele,G) / 渡邉賢一(G) / 栗山豊二(Perc)ライブ@中目黒楽屋。J氏イチオシといふこともあり、前日トライトーン・ライブ勢いから急遽出向くことに。19時半ぎりぎりに到着すると、広い客席にお客さん半分くらい。あら。噂どおり余裕のある入りだすね。細井親分もいらっしゃる。ぎりぎりJ氏到着。せっかくだから正面の美味しい席に移動して聴く。
1st。なんとなくゆるゆると始まるが、パワーアップした栗コーダーカルテットのやうな印象。なるほど。プロのアンサンブルだすね。いいねえ。かなり贅沢なトリオだ。音楽やりとりが高度で当然あたりまえ、ゆるんだMCもごくたまに入る味わいヴォーカルも全て綿密な計算に基づいたものに見える。つまり高度なテクニックが寄り集まれば、至極ナチュラルなステージになるのだ、といふ逆算的結論。晴海トリトンでマンスリーライブをやっているとのこと。うーん行きたいぞ。途中で楽器換えして出てきたバンジョーウクレレ。あれいいなあ。ほしいなあ。音が賑やかで楽しい。「夏のおもいで」という曲ではパーカッションが抜けてウクレレとギター・デュオになる。これがまた、「あの世の調べ」とでも喩えられそうな、実に妙なる調べなのだ。わたしの敬愛する、水木しげる御大はオーストラリアでアボリジニの木管楽器ディジャリドゥの演奏を聴いて「あの世の音だな」とおっしゃられたが、ウクレレとギターが並んで引っ張る不思議メロディアス効果は、逝く夏、晩夏を彷彿させる。わたしは冬の生まれだが、入口が向こうなら出口はこちら。晩夏に還りたいものだと、ややアタマがトリップした。こういふ音楽に迎え入れてもらえるなら、ああ。。。8月はお盆月だし(寺のムスメなので、こういふところにはこだわる)。たまに入るパーカションの鐘の音がまた良いアクセント。ほわあんラリっていると、続いてハワイアン。これは楽園の音楽。繋がりがごく自然。彼岸と楽園はどこか共通しているのだな。他には、わたしにはあまりネタ元が分からないが、ベンチャーズ・メドレー。これは50代のALWAYS世代にはたまらないのかな。でもベンチャーズって全部同じ曲に聴こえる。。
休憩ちうに細井親分がいらっしゃる。アルバムのことやらトリトンライブのことやら宣伝いただく。次回楽屋ライブは9月29日(金)とのこと。んふ♪ 2ndはジャズ色が強くなる。デューク・エリントン・メドレー。続き「スペイン」で盛り上がる。アンコールは「What a wonderful world」。この曲で現世にやうやく戻ってきました。まだ現世でやることてんこもりだから、がんばらう。