詩を書きました。雪だるまがあまりに愛らしくてその場でささっと。曲はつけません。
フリーペーパー配達ちうに目に入った光景で咄嗟に出来た詩です。瞬間の愛しさと切なさを表現したくなりました。
雪の日
気がつけば僕は生まれていた
誰かの大きな手が柔らかく包み
最後に目と鼻と口がついた
優しい手が最後に頭を撫でた
光の中にいた
蒼と白で囲まれた世界
雪だるまだ!
桃色の丸い塊がわらわらと近づいてきた
それがこどもたちだと知った
下に敷くのは黄色い芝生
今は冬枯れていることを
通りすがりのおじいさんが嘆いてる
恋をした
赤い首飾りの真っ黒な生き物
小さな身体に大きな瞳
擦り寄ってきておしっこを引っ掛けた
愛情のシルシだと思った
汗をかいていた
陽射しがカラダを溶かしている
涙なのこれは目がだんだんと垂れていく
僕はそうしてやがて無くなった
芝生がほんのり柔らかくなった
春がすぐそこなんだな
僕はまた生まれてくる
蒼い空が白くなり
雪という存在になり
世界に降りそそぐ