先週末の9月4日には毎年恒例の小田原木曜会定期演奏会に行ってきました。恒例といいつつ、今年がちょい違うのは、アカペラ・グループ、アイランズがゲストステエジに加えて頂いていることです。
2011年9月4日(日)午後2時開演 小田原市民会館大ホール
Mass From Two Worlds 作曲 Ariel Quintana
混声合唱とピアノのための
うつくしいのはげつようびのこども
マザーグース歌曲集
訳詩 谷川俊太郎
作曲 林 光
月光値千金(Get Out and Get Under the Moon)
訳詞 ディック・ミネ
作曲 ラリー・シェイ
しずく
作曲 miyabean
作詞 m_i_a
GS vs フォーク歌合戦
構成・編曲 佐々木典子
混声合唱と2台のピアノのための 新しい歌【改訂版】
作曲 信長貴富
プログラムにわたくしの名前も編曲者として掲載頂きました。はっきり申し上げて、合唱プログラムに名前掲載頂くのは人生最初で最後の機会かと思います。しかもすぐ下には、同い年の雲上人、信長さんのお名前が。このプログラムは家宝やなあ〜
まあ、そんなことはともかく、この日は1日指揮者こまき先生(以下先生)に密着しましたので、全国区こまきファンのみなさんに向けて、以下密着レポを書かせて頂きます。くわっ
早朝、都内を発ちロマンスカーにて一路小田原へ。着いたら賛助団員ソプラノのKさんの姿も。さらにその遠方には先生のお姿が。ん?その横にあるのは。
◆スーツケース
海外旅行用かと思われます。でかい。先生の衣装が(おそらく衣装だけかと思われます)たんまり入っているのでせう。ロマンスカーにスーツケース持ち込むのは外人以外では先生しか考えられません。素晴らしい衣装気合いだす。
これは市民会館までタクシーで行こうといふことになり、1メーター移動。すんまそん。タク。
会場入りしてから、発声、合唱リハ、アイランズリハ。先生出ずっぱりです。アイランズはモニターが無い環境なので、ベースの立ち入ちを変えたり。食堂でめし後、先生の控室で振付確認をしやうといふことに。
先生の控室。合唱団員全員分ありさうな20畳くらいのVIPルーム。壁には衣装がずらり並んでいます。このソファどかそうぜと足元をみやると、ん?こ、これはっっっ!!!
◆くまのぬいぐるみ2体
えと、もしかして内緒の小道具とかあるのかな。いや、それとももしかしたら先生のイマジナリー・フレンズかも!ぶるる、さうでなくて、本番がうまくいくやうなまじないに関わる物なのかもしれないと、のうみそフル回転してたら、くまの胴体からニョロニョロのやうな物が生えている。
◆白いブーツ
でした。ニョロニョロは。まっちろ。くま2体はブーツキーパーだした。
つむりん曰く「ブーツキーパーを持っている男性を初めて見ました」
おれもだよ!といふか、わたくしはブーツキーパーどころがブーツ持ってないだす。
気を取り直して振付確認。マヤコは衣装メイドになったほうがといふ話も出つつ、後は本番を待つのみ。
本番。合唱衣装に身を包んだバックヤードで先生の衣装を見て、白いブーツを確認する。白いブーツ&ピタパン(ぴったりしたパンツ)で、上はビラビラのナイトガウンみたいなの。凡人の理解を遥かに上回る衣装である。
おそらく同じレベルの着こなしができるのはヒデキかゴーではないでせうか。ま、まぶしい。。
でもブーツは控室で確認したこともあり、それほど大きなサプライズではなかったのだが、まだまだ先生の衣装魂はそんなレベルでないことを知ったのは2ステになってから。
◆ミニ・シルクハット
ギャルやアイドルや声優タレントがイベントで横に被るヤツだす。こないだAKBもみんなで被ってました。髪の毛に挟んで留めるやうだすが、ピンか何かのやうになっているのでせうか。横なのに落ちません。ギャル店でご購入されたさうですが、不審がられない男性は日本でも有数ではないかと思われます。すみません。ステエジ上でぷぷぷって笑いこらえて顔がむずむずしました。
2ステの頃から先生は指揮よりも踊りが多くなってきました。そうか。これが伊勢海老の踊り喰いならぬ
◆踊り振り
なのか。もうおひとり踊り振り師範代がのうみそに浮かびました。W大にはきっと踊り振り系譜があるに違いありません。豪快系とステップ系で分かれるやうだすが。。男声合唱みんなのだいすきなトムのときは、ボックスを踏まれていらっしゃいました。身体がやわらかい!いいなあ。。。
休憩が入り合唱はお休み。アイランズ・ステージだす。アイランズは基本カジュアル衣装だったので、それほど大きな特筆点はございませんが、後から思い返して、ジュリーせっかくやってるんだから、白ブーツは使うべきたったと、じだんだ踏みました。ジュリー振付みんなの部分は先生の意匠だす。あとバンバンバンも。おそらく必死でついて行っている筆者と並んでるシーンは、林檎殺人事件かと思われます。
ぜいぜいやうやくラストステ。これは比較的おとなしめの衣装だったかと思います。黒トーン。おぼっちゃまタイはまあ今までのレベルに比べると可愛いものかと。アンコールはなかなか盛り上がりました。
マヤコは衣装カメラマンやったりメイドやったり(わたしも着付け手伝ってもらいました)
お疲れさまでした。
打上げ。いろんなスピーチがありましたが、辛口批評な方がおっしゃっていたことに
◆指揮者衣装のダメ出し
がありました。着こなしチェキも要求度が高い方はいらっさるんだすねえ。 良いとか悪いとかの判断次元を超えているわたくしレベルからすると、ダメ出しができるひとはすごいと思いました。
その他、来年の企画でJ氏が 「栗原寛とバックコーラス合唱団」 やらうと言いだして、わたくしに編曲指令があわや来るかと思い、「ひえええピアノ譜は書けません」 と泣きついたら、M永ちづるさんやA木肇さんに委嘱しやうだとかなんだか話がものごっつい方向に。指揮者ソロとバックコーラス合唱。。実現したら、まさにポップス合唱団の最右翼となれること間違いないでせう。あわわ。
二次会。この頃からあまり記憶はありません。
三次会。ロマンスカー車中宴会。マヤコの網タイツの目をつまようじで数えやうとしていたわたくしをお止めになり、はす向かいのソプラノKさんを指差して、先生の言ふことには
「ねえねえちょっと見て!Kさんの足、すごいよ!」
といふことで、わたくしの眼はKさんの美脚にくぎ付け。さう。酔っぱらうと婦女子にセクハラをする悪癖を持つわたくしをうまく視線誘導し、マヤコを魔の手から救おうとする先生は、なんと心根がお優しいのでせう。 それからもなんかあっちゃ「見てみて!」と言われそのたびに、パブロフ犬のやうに喜んで反応していたので、わたくしのこの日最後の記憶はKさんのふと、いや、美脚だす。なむちーん。
先生はそれからスーツケースをかついでお帰りになられたことでせうが、来年は衣装係の執事でも連れて来られればいいのになあと思いました。
先生お疲れさまでした。来年もおよろしくです。ふかぶか。