けふは女性ヴォーカル・ナイト。それぞれのステージでお互いがコーラスを受け持つという、なかなかに特殊な日だった。そういへば、男女のデュオコーラスは結構あるけど、今まで女性コーラスはそれほど多くなかったような。。新鮮に感じる。
回を重ねるごとにますます好きになっていくユミコさんのステージ。今回は特に、お客さまの(音楽関係者が多い)コーラスを交えたラスト曲の瞬間瞬間がとても大事なものに感じられた。いつもなら自分もお客さまに混じって歌うところ、なぜかそうするよりも、この全体の光景を耳で目で記憶しておきたいと思った。一番後ろのPA席で、カウンターのなかで、身体で瞬間を記憶しようと試みる。時よ止まれ、お前は美しい。気障なセリフが浮かぶ。曲のタイトルは「So beautiful day」だったかな。。
そのときの気持ちは「店主の気持ち」なんだなあ。初めてそれが自分にやってきたんだなあ。と帰り道自転車こぎながら思う。本日の記憶があれば、この先もやっていけるんだろうと思った。
昔、まだ旅行好きだった頃のこと(ま、旅行会社でしたからね)。南アフリカのワイナリーで試飲した、はちみつ入りの琥珀色のワイン。まだ若いワインで、キラキラ明るい色をして、甘く香る、瑞々しい味だった。ワインのなかではまだベイビーな味。その味の記憶が、本日の思いと重なった。