開店躁だん

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【作詞作曲覚書】虫ふたり(短歌・作曲 佐々木典子)

虫ふたり殺したりしわが眼差しに映りて揺れる蒼き叢

♪お初出し演奏動画
https://youtu.be/oILw7szhKwY?t=578

詞先です。自転車通勤してると虫が目に飛び込んでくる季節になりました。んがー。なんで私の目で自殺しちゃうの!虫さんよ。

と思っていたら短歌が出来ました。これは暗喩でして、新緑が色濃くなっていく頃って、アヴァンギャルドな季節だと思ふのです。
緑の匂いが濃くなると、わーーーー!!!って全裸で走り出したくなったりしませんか。しないか。わは!
こう衝動的になりがちな季節といいますか、生命力が急に盛んになるといいますか。

虫二匹ではなく、虫ふたりとしましたのは、

京都四条の糸屋の娘、姉は十六、妹(おとと)は十五、諸国の武者は弓矢で殺す、糸屋の娘は目で殺す

こんな端唄も視野に入れてます。男性ふたりを翻弄するファム・ファタールと解釈して頂いても。
魔性の女は、本人自身は実は冷めてるんじゃないかと思います。自分の身の内にも、相手が持つ生命力、そんな炎があってくれたらと思いつつ、
目で殺すんじゃないかなと。たまたま虫が目に入ったことから、ちょっとエロスを感じさせる短歌がでけました。わは!
ちょうど今、昭和の絵師、上村一夫の時代物を再読していまして、昭和の哀切エロスなんかも感じて頂ければ幸いです。

あ、ふんとに目で殺してしまった虫さんふたりに合掌なむ。歌に詠ませて頂きました。ふかぶか