開店躁だん

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「スピードの行方」

「スピードの行方」
作詞作曲 佐々木典子
arr. & mix しんぺい
https://soundcloud.com/e6xxccbzwnvv/nqhao952ivyc
拙新作です。しんぺいさん、今回もテクニカルサポートありがたうございました!

創作覚書であれこれ書こうと思いますが、まずはお聴き頂ければ嬉しいです。ぺこり

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【作詞作曲覚書:スピードの行方】

「スピードの行方」
作詞作曲 佐々木典子
arr. & mix しんぺい
https://soundcloud.com/e6xxccbzwnvv/nqhao952ivyc

1.

買ったばかりのスニーカー
踵が少し窮屈で
爪先で地面をノックする

表札をまだ出してない
白紙のネーム見ないフリ
ブルーの自転車で走りだす

街が私に近づいてくる
この景色はいつかみた夢
スピードの行方を追って
風景の一部になる

2.

まだ友達はいないけど
昔ながらのアーケード
本屋には毎日通いそう

夕暮れ時の帰り道
いつか寄り道できるかな
笑い声の絶えない あのカフェに

街が私に近づいてくる
この景色はいつか見た夢
スピードの行方を追って
風景の一部になる


空が見下ろし
木々が手を広げ
花が見つめる
あなたを

いつかまた会える

空を見上げて
木々に手をかざし
花を見つめる
あなたに

いつかまた会える

街が私に近づいてくる
この景色はいつか見た夢
スピードの行方を追って
風景の一部になる


書いたのは2月だか3月だか。あ、歌詞ノート日付は2月18日になってました。
きっかけは松たか子主演映画「四月物語」を観たことです。
折しも、イノシシイテオに拙第一作「祭囃子は終わらない」を書いてから、次は自分当てに何か題材はないかと探していたところ。
田舎から上京して武蔵野に住む女子大生が段々と街に馴染んでいく一か月を描いた、この映画がとっても瑞々しくて印象に残り、これを題材にしやうと思って、歌詞を書き上げました。曲はなんとなくお風呂で歌詞を口ずさみながら。自分はどうも詞先みたいです。

松たか子の移動手段は常に自転車です。私も自宅から荻窪に行くには自転車ですが、
自転車から見える、ゆったりとした景色をイメージに織り込みたいなあと思いました。あのカフェは、まあ、あのカフェですね(笑)
2番歌詞が終ってから繋がる影メロには「風景側から見た自分」を織り込みました。

日本には八百万の神がいるので、木にも花にも空にも神おはします。
自分もはかなくなった後には、この風景の一部になるのかな。なればいいな。さうなったら多分、風景や人を見下ろしているんだらうな。みたいな東洋的宗教観もあります。えへ東洋哲学専修。タオイズムにも近いかな。
過去を見下ろす自分。未来を見上げる自分。それは地続きで、さらに言えば、最後に“視点”だけ残る、みたいなことも盛り込んだつもりです。

コロナ前に書き上げましたが、そのあとコロナに突入し、居ても立っても居られなくなり第3作「May」を描き上げました。発表順序が逆転してますが、「スピードの行方」は歌の落としどころが見つけられず、その時、心情フィットが強かった「May」を7月のライブに加え、「スピード~」は見送りました。

「スピード~」作品カラーが自分の普段の歌と乖離しているので、その後レッスンを3回受けることに(多分課題曲として過去最多)。それでも最後まで松先生とうんうん唸ってました。せんせいぺこり。
何とかそれでもレコーディングまでにはこぎつけ、いつものしんぺいさんが手際よくアレンジからミックスまでシュッと仕上げてくれました。しんぺいさん感謝です。

イノシシイテオ用に書いた(Mayも、でしたね)のですが、そのうちイテオver.も発表機会があるかな?(笑)
これで自分の創作シリーズはひと段落。作曲にはつくづく向いてないナーと思ふものの、
「May」みたく、何か衝動が起こればガガガ書くかもしれません。
作詞は何個かまだ未発表がありますが、それはまたの機会に。