2014-05-26 通勤快読 つれづれ フェルディナント・フォン・シーラッハ「罪悪」- 刑事事件専門の弁護士が書いた短編集として「犯罪」と共に話題になった。簡潔かつ感情を排した文章だが、文字間より滲み出る人の業は多弁かつ深い。この種の職業人は皆、筆者の如く無常観を持つに至るのだろうか。読了後も“残る”作品だ。