2011-08-09 通勤快読 つれづれ 重松清「君去りしのち」- 幼い息子を亡くし、一人もしくは同行の形で「旅をしている」連作集。冒頭の一文が必ず同じかつテーマは一貫して‘近しい者の死’である。出世作「その日のまえに」を彷彿させるが、旅の情景がテーマに加わったことに一層の深みを感じる。特に奥尻島訪問は見事。2010年2月10日刊行。ほぼ1年前なのか。今、手に取って欲しい一冊。大人の推薦課題図書。