開店躁だん

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もしドラ(4)-いきなり最終回

けふは快晴。ここ数日のくすぶりを吹き飛ばすやうな青空だすねえ。これから近所の蕎麦屋へ散歩がてら行きます。

さて、しくだいのもしドラ。前半部分は赤ペン&端折りまくりだしたが、後半になってその数は減りました。イノベーションの野球への落とし込みとかは 百万部達成した本作にてご確認ください。野球ルールがピンと来ないので この辺はあまり理解できないのだした。たはー

それでも後半にも何か所か赤ペン箇所。
・そのような(マネジメント)の正当性の根拠は一つしかない。すなわち、人の強みを生産的なものにすることである(略)。組織とは、個としての人間一人ひとりに対して、また社会を構成する一人ひとりの人間に対して、何らかの貢献を行わせ、自己実現させるための手段である。
・市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適である。
・野球部の練習には、集中するポイント、すなわち「立つ場所」が必要であった。(略)何かに集中し、何かを捨てる必要があったのだ。

ドラッカー入門書として、非常に有意義な本作でありますが、 今、山ほど類似本が追随しています。ビジネス小説やら企業立て直し物語やら、同じようにアニメ絵を表紙としたものまであります。 どうやら、もしドラ自体も、そのような類似本として生まれたらしいのですが。。

でも、もしドラだけバカ売れした理由は、筆者もCREA書評にて語っていましたが、本作がビジネル書ではなく、青春小説だからではないかと。 主人公のマネージャーみなみが真摯であったのは、彼女が最後に「逃げなかった」ことによって明らかになりました。 自分が野球で周囲に認められなくなったこと、父親への反目、成長期の同級生に追い抜かれたコンプレックス、さまざまな鬱屈を抱えていた彼女は、親友を励ます意思を以てマネジメントに関わりましたが、もちろん、みなみ自身は 「野球なんて大嫌い」ではなくて、野球は大好きだったのに、その中で自分が「活かされなかった」ことに対して鬱屈があったのでした。そのことを周囲に吐き出して、それでも「逃げない」で向き合った彼女は、まさにマネージャーが最初に要求される姿勢「真摯さ」を持つに至ったのだと思います。

そして、みなみもまた、マネージャーをやることで、自分が活かされていることに気付いたのではないかと。本作は、人と人とがぶつかり合う(そして活かしあう)青春小説であることが、最後のシーンによって露わになったのでありました。

ドラッカー本家は「逃げるな」とは言ってないですもんね(笑)。ビジネス書が上から目線になりがちなのに対して、女子高生といふキャラクター設定が実にナイスだったのです。さすが、秋元康の弟子筋!

さて、けふはアルカペラ。顧客に感動を与える場として機能すべく、 マネージャーがんばりまっす。PA監督もスタンバイしますよ〜。いい試合になりますやう。ふんぬ。