開店躁だん

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晋友会合唱団初聴き@サントリーホール

寒いだすねえ。ぶるる。けふの配達どうしやう。。とストーブ前で震えておりますが、雨宿り気分で忘れないうちに。
先週土曜日の昼はJ氏所属晋友会合唱団が参加する、日本フィルハーモニー交響楽団第624回定期演奏会に行ってきました。サントリーホールずいぶん久しぶり。当日券狙いなので、12時に窓口へ。右手前のカラヤン広場では折しもマルシェが。おお!これが噂の都会の朝市か!おっされ〜。農協の直売に見えないところがすごい!野菜とかおされな網籠に入ってるし、売っているランチバゲッドも撮影で使われそうな綺麗なの。キッズスペースにはマルシェを模した売り場の等身大おもちゃが。これは遊びたいなあ。いや違う。 マルシェを冷やかして外ランチしてから、窓口へ行く。J氏のアドバイスもあり、2階席へ。ここは結果大正解だった。だって、安い席はホーンセクションのまん前だもん。まさか2階のあんな席にホーン登場するなんて。

それはともかく、プレトークから会場へ。プレトークといふのは、識者による演奏会をより楽しむためのご案内といふことらしく。その間は自由席で聞ける。15分くらいのトークで、内容には深くつっこまず、クラシックの現代音楽とはなんたらといった感じだったやうに思う。聞いても聞かなくても大勢には影響なし。しかし、そんなことがのうみそに残っていたせいか、後日「反音楽史」といふ評論を購入することに。

どうも話がよりみちするな。さて、演奏会始まりました。入りは8割といったところか。金曜は5割強だったらしいから、土曜昼は演奏会には良い時間帯のやうだすね。
えんもく:
オネゲル交響詩『夏の牧歌』 ラヴェル:バレエ組曲マ・メール・ロワウォルトン:オラトリオ『ベルシャザールの饗宴』

晋友会が登場するのは、3つめのウォルトンだが、全部合わせても1時間半くらい!みじかっ。現代物が並ぶ。指揮の尾高忠明氏は業界評価も高いやうで、なかなか心地よい音楽づくりをされていた。オネゲルはマッサージのやうだった。ラヴェルはマッサージに加えて、バレエといっしょに聴いてみたいなあと思わせるリズミカルな世界。ステップがのうみそに浮かぶ。
さて、ウォルトン前に休憩15分。マッサージされたから酒でも飲むかと売店に行けば、ひぐらしのAちゃん&ママンにばったり。おお奇遇だすな。O友のMさんも来てますよとのこと。へえ。知り合いはいないと思っていたが。。ビールはプレミアムモルツなので、しめた!と思ったが、よそさまを見てたら瓶だったので、白ワインに変更。こういふ場所ならワインもたまにいいでしょ。ビールみたいにおしっこの心配しなくていいし。

サード・ステージ。合唱団員が入場。サントリーホールはご存じのやうに、オルガンの後ろに客席がありますが、そこにズラズラと入ってきます。面白いことに、みんなまずは客席に鎮座。男女比はほぼイーブン。これはきれいだなあ。最初の方は男声合唱。J氏とN会長はどこにいるのかすぐ分かった。テナーのOさんは多分あそこだったな。自分の隣席おにいちゃんはオペラグラスを取り出し、他にもオペラグラス使用の方も。合唱団員関係者だすね。J氏たちは前列だったのでなんとか見分けがついたけど、後ろの方になると難しいかな。。順列ヒエラルキーといふのもあるらしく、なるほど。

合唱団の印象は一言でいへば、統率の取れた軍隊。母音&子音がバラけることなく、言葉がストレートに響きます。力みや気負いもなく、ビジュアル的にもほぼ微動だにせず(意外と見た目は大事なんだすねえ。。)ああよく訓練されているなあといふ印象。言葉は、英語でもあったせいか、後半になれば和訳だけで分かる部分もあった。これはなにげにすごいことだす。

大変だなあと思ったのは、ソロゲストのバリトンとの繋ぎ部分。ソリストは声はでかく言葉ははっきりしているものの、音程がクリアでない。まあよくある、ビビビビブラアトの世界だすね。声大きくて音程クリアで言葉がエモーショナルな歌手は、日本人ではなかなか探すの難しいだすねえ。ガタイの限界もあるのかなあ。で、ビビビビブ音程の後に、冴えた音程でバシっと入る合唱団は尊敬ものです。はあ。。

一方で思ったのは、もうひとつよく知っている合唱団、ひぐらしとは真逆な在り方だなあといふこと。プラスマイナスチャートが反対方向なんだなあと。晋友会にはものすごく統制が取れているけど上澄みのキラキラ感が薄いやうに感じるし、ひぐらしにはキラキラがある一方音のバラケは否めないし。Aちゃんがどう思ったか聞いてみたかったな。って、そんな風にはリアル合唱人には聞こえないのかもしれないが。

曲の内容は悪い王様に罰があたるといふ、乱暴に言ってしまへばそんなもんだす。現代物だけあって、音やリズムに癖があり、難曲レベルと思いますが、すんばらしい指揮とプロオケ職人芸と合唱軍隊によって支えられた、出色の演奏だったと思います。これは大枚はたいて行った価値あり。

そうそう。ブラボー後にコーラスマスターと称されるK一せんせいが出てらっしゃいました。この一場面のためにタキシード着るのか。それもまた大変な職業であり。演奏ちうはカジュアルで客席にて聴いてらっしゃったやうです。