開店躁だん

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アケタの店

そんな追憶にふける土曜の夜は2曲ライブ。演奏もこちらの予想以上のレベルで、これはイベント的にはなかなかのものだと自画自賛。モチベーションの仕切り方を考えていくことが、今度ますます少なくともうちにとっては重要になってくるに違いない。うん。出演者もお客様も来たひとが得した気分で帰っていく、それが大事だよ〜

で、日曜日。夫婦セットの休日にしたので、昼から吉祥寺散策&ふるやまで昼酔い。楽器店でそれぞれに衝動買い(秋はお稽古ごとの季節)。夜は思い立って西荻窪アケタの店に出向く。先週末にJ氏のかいしゃにスタッフさんが訪問されていたやうで、その時にJ氏も挨拶したとのこと。そんなことならけふ行ってみようよといふことで。西荻窪はぢつは、アルカフェの最初の候補地です。居抜き物件を税理士せんせいが紹介してくれた地。その話はのちほどといふことで、まずは目指すアケタ。なんとなくディープな商店街をまっすぐ進み、途中の立ち飲み屋や焼鳥屋に心踊らされながら、ふと曲がると、白い看板が。地下らしい。打ちっぱなしの階段を降りきったらまず目に入ったのは

蚊取り線香。へ?

もしかして空調ないの?(いや中はそんなことはありませんでした)、ちょっとびびりつつ店内へ。店内はほぼ正方形に近い横長。椅子席が3×4の12席2列。ガラステーブルなど、それぞれ形の異なるテーブルが3席ごとについている。両脇には木のベンチが。壁には色褪せたポスターやメニュー、ライブスケジュールがランダムに貼られている。をを、ちょい苦手なパターン。。?と臆しつつ、まずはビールと。

え?缶ビール?

出てきたのは、サッポロ黒ラベル350mlと銅製グラス。あ、手酌といふことね。グラスを使わなくてもと一瞬思いつつも、まあちびちびと注いで飲む。普通の缶ビールです。別にマイナス5℃になってるわけでもありません。

到着したのは7時半ちょい過ぎ。お店の案内によると、7時半〜11時とのみ。開店が7時半?開演が?どっちかしらん。PAスタッフらしい男の人がステージを行ったり来たり。ゲストピアニストらしい女性が「コピーいってきまあす」うーん。いつ始まるんじゃい。

か、帰りたくなったと蚊の鳴くやうな声でJ氏につぶやいては一笑され、待つこと45分。8時15分になんとかライブ始まりました。うちなら1ステ終わってるじゃーん!前口上なし。客席はマスターの知り合いとおぼしき男性1人、あとはわれわれのみ。3人。。といふかわれわれが思いついてなかったら、1人か。。キッツイだす。あわわ。

演奏は、実に素晴らしいものでした。MCも曲紹介も一切なし。ぶっ続けの1時間弱でしたが、内容は楽しめました。お酒もおかわり。ちなみに、PAスタッフと思った男性はギタリストでした。なんのこっちゃ。9時過ぎに1ステージ終了。えーと11時までといふことは、2ステもあるのよね。と、もう1人の男性お客さんは会計をしている模様。これはゲルニを決め込むほうが全体丸くおさまるのでは、と。そそくさと帰り支度。

スタッフさん(上のオカリナ教室が本筋らしい)とマスターにご挨拶。マスターに名刺を渡すと「あ、ぼく名刺切らしてるんだよね。旅から帰ってきたもんで」

つげ!!!!!

思わずゲゲゲの女房にタイムスリップして、つげ義春さんにご挨拶して、退出したのでありました。

壁のライブスケジュールは毎日休みなしでギッシリ詰まってて、結構入りそうな日もいくつかあるらしい(J氏に知ってる名前を数えてもらった)。でもけふの感じが毎日だとよほどこの業界に魂入ってないと、途中でよろめいてしまうよなあ。。

ゼタ編集長!!!

ちなみに、わたくし必ず初来店の店には手水を借りてマーキングすることにしているのだすが、さすがに店内から想像してその勇気を持つには至りませんでした。折れる。この道はこの道でかくあれかしなんだらうけど、わたしは多分こういふのでない、客席に座って構えることのないライブハウスにしやうと始めたんだよなと、思わず初心を振り返ってみたり。いや〜先達店訪問、勉強になりました。