1年前にわたしがアカペラ・グループうみねこやを辞めたことは最早周知の事実ですが、以下、一方的な判断&個人ブログであることを加味した上でお読みください。辞めた直接原因はそのときは店多忙につきということでしたが、実際の自分の思うところは、
信頼性の喪失
でした。昨年3月にメンバー1人育休に入り、ヘルパーを入れての活動をしていましたが、わたしが開店したことにより、スケジュール調整が以前より困難になってきました。そんな中こちらも当初はなんとかやりくりしてついていこうと思っていたのですが、3月の某イベント出演が間際まで日程が出ず、店の仮予約と重なったこともあり、そのときはじめて自分のヘルプメンバーが入ることになりました。もちろんそのことは事前連絡ももらっていたので、何ら問題はありませんでした。むしろありがたいくらいで。その後、練習連絡が滞り勝ちになり、産休ヘルプの都合がつかないときは、自分のヘルプメンバーを入れた4人でのイベント出演が決まったり、なんとなく「あれ?ハブにされているのかなあ」などと漠然とした不安が襲ってきました。似たようなことが続いていくなか、決定的になったのは、自分が出演する予定であったイベントが1週間前に「今回はヘルプメンバーとやることにしました」と通達がきたときです。これはもともと自分が出演できる時間帯でもあり、それを見越した練習に参加するつもりでしたが、練習日程の打診もこず、こなれたレパートリーだからなのかと、これまた漠然とした不安とともに日々過ごしてましたが、そこでようやく、自分が用済みになったことが分かりました。
メンバーに対して信頼が持てなくなったので、やめます、と言ったところ、今回は時間制約が多く(実際はそうでもなかったんですが)わたしの出演を難しいとバンド判断したこと、自分がバンドに対して制約を増やし、プラスのものを提供できていないことを指摘されました。確かにそう言われて然るべき部分がたくさんあったと思います。なにせ開店前後は自分のスケジュールを回すのがせいいっぱいなのは見え見えでしたので。
でも、そんな中でなぜ、自分に言わないで別トラックを進行させていたのか。なぜ最初から「このイベントはわたしは出なくてよい」と言わなかったのか。つまり、自分が必要でないときは軽んじられている。そんな存在はもはや全体の中では不要なのです。
ひとがひとを軽んじること。これは集団のなかで最もやってはいけないことだと、今でも思います。うみねこやからわたしに言いたいことはたくさんあるかと思いますが、わたしは今でもそのことを理由に辞めたことを後悔していません。むしろ、あのことでお互いの立ち位置が分かったことは、良かったのだと思います。その後、うみねこやはヘルプメンバーを正規メンバーと迎え、今年には育休メンバーも復帰し、活発に演奏活動しています。だから、お互いのためにもあそこで袂を分かつのが正解だったとも思っています。