勢いで図書館で最近借りた『河童の三平 貸本版』はちくま版の焼き直しだろうと思ったら、実に良かった。カラー扉絵がたくさんついていて、しかもあらすじがかなりrawで勢いがある。三平の顔も開始当初は本当に河童の顔をしている!わはははは。相方の河童がやけに出番がすくなく、黒ダヌキがちくま版よりナイス性格に描かれている。
水木せんせいご自身のあとがきがあったのも良かった。そうか。最後に三平を猫町の崖から落として死なせちゃったことを後悔してらっしゃったのか。連載の都合上、三平を殺してしまったが 死んだおかげで、その後続編依頼があっても、続きが描けなくなったとのことらしい。ご本人曰く「ばかなことをしたもんだ」と。確かに三平の死直前の猫町の描写は素晴らしいだけに唐突な印象を覚えたよなあ。この猫町がまた仙境のやうでファンタジー溢れる世界なのだ。
あー以上書いてすっきり。