連休気分で読書。先日、図書館で借りた佐藤賢一モノ(アレクサンドル・デュマのおとうさんの話)が面白かったので、『2人のガスコン』上中下3冊をどっちゃり借りてきた。けふから読み始める。血湧き肉躍る冒険活劇『三銃士』の主人公ダルタニャンは誰もがご存知と思うが、敢えてそこにシラノ・ド・ベルジュラックをぶつけるといふ異色の設定だ。もちろんデュマ原作を土台にしているのは瞭然だが、佐藤氏ならではの頭脳ゲーム的冒険活劇になりそうな予感。連休中に読破するぞ。
デュマ原作といへば、『三銃士』そのものも華々しくて良いが、その後の話『二十年後』が地味ながら好きだ。中間管理職となった40歳のダルタニャンが事件勃発を機に、かつての友と時に攻防・協力を繰り返しながら、青春を取り戻すといふストーリーだが、今でいえば、ロッキーファイナルに通じるものがあったりするのかなあ(笑)
藤本ひとみ『殺人の四重奏』。フランス歴史ミステリー。こちらは短編4つなので、すかすか読了。エスプリ効いた文章の中に、ピリリ辛い現代女性への箴言が散りばめられているのが、この女史の魅力だなあ。働く女性へのエールのような一冊だった。