いたって身体は相変わらず元気そのものなのだすが、こころが寒い。ぽっかり左胸に空洞が空いて隙間風がひゅうひゅう入ってくるかのようです。来し方行く末。自分の選択にまったくといっていいほど後悔も迷いもないですが、それだけに失ったものの大きさに突如愕然とすることがあるのです。突然やってくる。もちろんその何倍も何十倍も得たものがあるにもかかわらず。こころの風邪とはそういうものです。寝て食べて音楽を聴く。治療法はこの3つ。けふのアルカフェはどんな温かい音楽をこころの空洞に吹き込んでくれるだろうか。開店準備をしながらそんなことを思うのです。