開店躁だん

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食品衛生責任者講習

午前(9時45分〜12時45分)
Ⅰ 衛生法規
Ⅱ 公衆衛生学

午後(13時30分〜16時30分)
Ⅲ 食品衛生学
テスト

4月半ばに申し込んだのがやうやく回ってきまして、1日缶詰受講。食品衛生センターに9時半までに集合とのことなので、9時15分に会場到着。受付にて受講費用の一万円を払う。そう高いんです。でもその代わりに全員取れる資格なのです。全国共通一生有効期限なのでまあ考えようによってはお買い得。消費生活アドバイザーといふ資格を取ろうとしたときは毎年1万円払わなきゃいけなかった記憶があります(勉強だけ会社の金でしたけど、資格は受けなかった)。200人ほどの受講者。圧倒的に若いひとが多い。スナックのおばさまや脱サラカレー?店主予備軍とかもまずまずの数。わたしはいったいどこに所属するんだらう。経費で受けられるひと多そうだなあ。

机上には分厚い教本とノートが1冊ずつ。会場にはドリンク持込ok。飲みながら受講できます。大学授業のやうな雰囲気で淡々と午前講義は進む。衛生法規。公衆衛生学。これがまたもう眠気を誘うかのやうな教科書をひたすら辿る世界。このテンポじゃ現代までたどり着かず明治がやっとこさだよー日本史といふような最初のゆっくりゆっくり講義。案の定、明治もぎりぎりの公衆衛生は残り10分ではしょられた感じ。むーん。。これが午後も続くのか。

お昼休みが45分。最初に説明のあったやうに受講証を提出、責任者プレート(700円)もこのときに購入。

午後。宮尾すすむの教材ビデオが30分。会場ほぼ全員が居眠り者に。この時間帯もう少しなんとかなりませんかねえ。せめてめし前にやって。

でも午後の食品衛生の講師が非常に優秀な方のようで、午前と打って変わって内容が面白くなった。非常に講習慣れしている先生でしたね。ラッキー。食中毒の具体事例もたくさん挙げてもらい、中でも印象に残ったのが「にぎりめし哀話」。食中毒には①微生物(細菌、ウイルス)による②科学性(農薬とか)③自然毒(キノコ、ふぐとか)の3類があるのだすが、①微生物→細菌→毒素型の例で「黄色ブドウ球菌」による食中毒を紹介してもらいました。むか〜しむかしあるところに。。

遠足の前夜にお母さんがおむすびを3つこさえました。当日にお子様に持たせました。お子様は2つを食べたらおなかいっぱい、1つ残して帰ってきました。「お母さ〜ん、1つ残っちゃったので、これ食べるね。」ばんごはんのときに食べてお子様が食中毒に。さて原因は。

お母さんの手指の「かのうした傷」にある「黄色ブドウ球菌」でした。この菌自体に毒性はないのですが、時間がたって大量繁殖すると毒素が発生するんですね。お母さんの愛情いっぱいのおむすびが原因とは、なんて悲しい話なんでしょう。予防法としては、手指の清潔、食品は早く作ったら早く食べること、食物内で菌が繁殖しないよう低温に保つことだそうです。これ以外にも昭和9年に起きた「浜松町の大福もち事件」(ネズミの糞が混入したあんの入った大福が小学校の運動会で供され200人か罹病、40人死亡)とか、昔の事例をいろいろ紹介してもらいました。最近の0157とかノロは新聞やネットでも話題になったけど、昔はこんなこともあったんですね(にぎりめし事件も昔の話らしい)

余談ですが、2年飲食業に従事すると調理士の受講資格が得られるらしいです。これも将来ありか?この先生の講義なら受けてみるのもいいなあと思ったりして。

最後に小テスト。5分で7問。全問正解えへん。回答用紙を提出した後、答え合わせがあります。一問ひっかけ問題があって、これは正答率50%。でも間違えても心配ありません。最初に言いましたように、全員ゲットできる資格なのです。白紙回答があったらしいけど、これはどうなったのかな。。

まあ大変だけどなかなか楽しかったです。開店前にもう一度教本チェキしよう。