開店躁だん

荻窪アルカフェの店主だん@佐々木典子です。◆アルカフェYouTubeチャンネル https://goo.gl/ZPrzvv ◆アルカフェE-mail dan@alcafe.deca.jp◆アルカフェWEB http://alcafe.deca.jp ◆Twitter https://twitter.com/alcafe_ogikubo ◆Facebook 荻窪アルカフェ https://twitter.com/alcafe_ogikubo ◆Facebook 佐々木典子(檀上) https://ww

つれづれ

通勤快読

皆川博子「海賊女王」- チューダー王朝下、舞台はアイルランドの大海原。イングランドに対抗する氏族長の娘が海賊女王に成長する過程を追った海洋冒険物。三国志の面白いとこダイジェストみたいな読み応え!ワイルドだが誇り高い、狼のような主人公。その潔…

通勤快読

貴志祐介「悪の教典」- これは快楽殺人でもマッド・ティーチャーでもない。己の生に筋を通そうとした男の物語だ。共感の欠如と括るのは危険である。共感できないから排除という生き方が修羅なのだとラストのカタストロフが語っているではないか。どくさいス…

通勤快読

赤坂真理「東京プリズン」夏休みの課題図書はこれで決まり。タブーに肉薄した果敢な筆に拍手!少女の内的世界に現代史をまるっと収めたところが新しい。時系列がやや分かりづらい向きはあるものの、それも含めたミステリとして読める。ひんやりとした図書館…

通勤快読

森見登美彦「きつねのはなし」- 過日の京詣でを脳内ふたたび。夏休み序章に相応しく、表題作は裏京都案内ともいえる骨董店奇譚。古具は人の手に渡る度に、その魂を糧とするのか。淡々とした語り口に油断すると、冷や水を浴びせられる。徐々に生気を吸い取ら…

通勤快読

伊集院静「愚者、お前がいなくなって淋しくてたまらない」- 雀聖、色川武大との交流を描いた「いねむり先生」のサイドストーリーといふべきか。モノクローム心象とエネルギッシュな時代との対比が鮮やか。人生の白秋期に出会いたい一冊。色川先生もメインで…

通勤快読

北村薫「八月の六日間」- 山ガール小説だが侮れない。のっけから槍の単独行である。中身はおばさん(笑)北村氏お得意の地味女独白文体で、ちょっぴり日常ミステリを交えつつ。あの山に残してきたものは何ですか。遠い夏の日を思いながら一歩ずつ読み進めた…

通勤快読

フェルディナント・フォン・シーラッハ「罪悪」- 刑事事件専門の弁護士が書いた短編集として「犯罪」と共に話題になった。簡潔かつ感情を排した文章だが、文字間より滲み出る人の業は多弁かつ深い。この種の職業人は皆、筆者の如く無常観を持つに至るのだろ…

通勤快読

西原理恵子「家族の悪知恵」- 新書シリーズ「生きる悪知恵」が自立編とすると、第2弾は家族付き合い編か。夫婦、子供、家庭の悩み解決します。自筆の纏めがピリリと山椒。サイバラ画伯は生き延びる偏差値の高い方である。まさにサバイバー。よのなか科の招…

通勤快読

斎藤環,山登敬之共著「世界で一番やさしい精神科の本」- 副題は14歳の世渡り術だが、飲み屋で聞く如くの親しみやすさ。例えば、境界性人格障害。サリンジャー、太宰、エヴァから症例を紐解く。各論の括りとして「人から発する病は、人で治す」。専門家ならで…

エイプリルフール

こないだSトリーさんからクリーミー泡提供店のお墨付きを頂きましたが、年に一度研修を受けることになっています。先日、M工場に行って、樽を背丈大のヘラで掻き回す工程をマスターしました。アルカフェのクリーミー泡樽、掻き回し鮮度には自信あります! …

通勤快読

仲間りょう「磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜」(1)-明グリご出身につき合唱界で話題に。デビュー作品がジャンプ連載!ドラえもんがいないのび太のやうな浮世絵主人公に、古典と脱力をテーマにした「聖☆おにいさん」「テルマニ」的ヒット種のにほひを感じる…

通勤快読

皆川博子「アルモニカ・ディアポリカ」- 「開かせていただき光栄です」続編。舞台は霧深きロンドンから牧歌的なオックスフォード郊外へ。半人半馬ケンタウルスの辻占い、腐敗しない聖女のミイラ。グラス・ハープ(ガラス楽器)の妙なる響き。絢爛豪華な玩具…

通勤快読

沼田まかほる「ユリゴコロ」- 1日で一気読み。殺人告白の書簡を紐解くうちに、ひとつの家族の歴史が浮き彫りに。上質ミステリにしてサイコホラー。読後は不思議な余韻に包まれる。「こころ」とは何か考えさせられ、今も考え続けている。

通勤快読

湯山 玲子「四十路越え!」- 夕べ酔っ払って本屋渉猟ちうにタイトル買い。意外に面白い。アラフィフと呑みながら話すと聞かされさうな内容ではあるが、時代がようやく追いついたアウトローの心意気やかくも。アウトの先こそいとをもろしき女の花道。人生の主…

通勤快読

村上龍「心はあなたのもとに」- 重篤な病を持つ元風俗嬢と五十代の裕福な男との純愛小説。と書けば通俗的だが、これは徹底して「他人への関与の物語」である。村上龍金言集でもあり、バブルを生き抜いた“枯れない”男の生き様がここに。文庫版では“戦友”小池…

通勤快読

通勤快読(おひさ)。 宮部みゆき「初ものがたり・完本」- 発表は今年の「泣き童子」より遡ること20年弱(1996)。未収2編を追加しての刊行。綺堂半七よろしく、回向院茂七の推理が冴える。文庫なのに、ほのぼの挿絵や江戸地図おまけもお得感あり。稲荷屋台の…

通勤快読

阿刀田高「日本語の冒険」- いろはカルタから小説のモチーフ拾い、自分名句10撰など、ノスタルジィを感じながら、日本語の美しさを堪能できる。気楽なバーチャル市民講座だが、私小説と読めなくもないのが新書と異なるポイント。

深夜特読

古屋兎丸「人間失格」- 太宰治が現代に生きたらどんな人生を辿るのか。あの「人間失格」を現代に置き換えても、違和感がないどころか、むしろ“生き辛さ”がリアルな実感として伝わってくる。原作未読でもぜひ。そして原作も読後ぜひ。しかしこの兎丸といふ傑…

深夜特読

古屋兎丸「彼女を守る51の方法」- もしもお台場で直下型地震が起こったら。2007年出版。実際にネーム・脚本を帰宅行程をいきつ描いたらしい。非常にリアルだが、震災の大変さが伝わると共に女の子の面倒くささも同じくらい大変だと一方で思った。両方乗り越…

通勤快読

古屋兎丸「ぼくらのひかりクラブ」- 「インノサン少年十字軍」で感銘を受けたので、中野のディープ本屋にて昨夜購入。ショタコン&元少年にはたまらない膝小僧出し半パンデイズ。「20世紀少年」のダークパロにも思ふが、この作者のこと、衝撃のカタルシス終末が予…

通勤快読

伊集院静「旅だから出逢えた言葉」- 一人であることを知るために旅に出る。旅から還った人はどこか澄んだ眼をしている。箴言集としても読めるが、旅で出逢う人の言葉が多いのは、一人であることを知るが故の、人への想いの深さだろう。私も今夜は一杯かたむ…

深夜特読。古屋兎丸「インノサン少年十字軍」- 1212年に12才の少年エティエンヌと共に、12人の少年がエルサレムを目指した。皆川版と一部アイデア重なりあるも全く別Ver. 少年の描き分けもプロットも素晴らしい。深夜全3冊900ページ息もつかせぬ一気読み。漫…

通勤快読

皆川博子「少年十字軍」- 少年の美と残酷性を描かせたら、この人!ついにこのテーマか。きのふ買って既に200ページ超の読ませる筆力。まるで海外映画を観ているかのやう。神秘と狂気の行き着く先は。皆川作品独特のシュヴァルツヴァルト(黒い森)イメージは…

通勤快読

村上龍「自由とは、選び取ること」- 流行りの作家陣人生相談だが、答えの内容より受け口の幅が、この種の本の面白さだらう。スノッブの仮面に隠された、孤高のストイシズムと、不屈の精神。思わずS水K一先生を想起(笑)。確認したら村上龍お好きらしい(…

通勤快読

沢木耕太郎「キャパの十字架」- ここに一枚の写真がある。ロバート・キャパの名を世界に知ろしめた「崩れ落ちる兵士」の真贋を巡る筆者渾身のノンフィクション。NHK特番でも扱われる。ノンフィクションとは、真実の追究ではなく、歴史を解き明かすこと。つま…

インフル対策

さて、わたしはリビング新聞配達バイトを週1やってますが、リビングWebミセスブロガーズ事務局から、「あなたのご家庭でのインフルエンザ対策について」というお題をもらいました。】佐々木家はこれまでインフルエンザに罹患したことがありません。その理由…

通勤快読

西原理恵子「スナックさいばら おんなのけものみち」- こんなおもろいサイト の単行本化。ケバイ表紙を裏切らぬガッツリ内容。サイバラおんな学校開校〜。男子には読ませたくないけど男子もOKらしい。毎日かあさんは懐が広い。

通勤快読

西原理恵子「できるかな ゴーゴー!」- まだ続いていたのかこのシリーズw。SPA不定期連載、今回はバンドやCD制作、イタリア紀行など、毎度の寄せ鍋企画である。ビッグネーム&マネー秋元康も登場!ごちゃ混ぜのやうで絶妙なバランス感が心地よい。秋元氏…

通勤快読年末編

S混声90忘年会幹事が上梓した「高校生からの自分表現学入門」現役高校教師がリアルで教える科目「情報」を紙上再現したもの。高校生だけでなく就活学生にもオススメしたい内容。藤原和博氏にも通じるソフトビジネス論である。「ニッチを狙え」は自店にも通じ…

通勤快読

伊集院静「大人の流儀3 別れる力」- そろそろ、○○する力といふタイトルはどうかと思ふのだが(初代、断る力の方はいづこへ)、歳末を感じるには相応しいテーマ。伊集院さんを読むと思ふ。男はいくつになってもロマンチストで、そんな男をいくつになっても可…