小池真理子「怪談」- 怪談といふよりは幻想小説に近い。あわい(間)のぼかし方が巧み。「命日」「墓地を見下ろす家」などとビビッドな恐怖に比べると、パステル画のやうに淡いが、山田太一「異人たちとの夏」にも通じる冥さだ。そしてどこか筆間から漏れる…
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