冬の山であるもかかわらず、杉の緑は色濃く茂り、枝先に白い雪をうっすら被っている。今からこの山を登るのかと、遥か遠く山頂を仰ぐ。登り始めてみたら、足元が土を蹴らず、空をかくように速く速く、足のみが前に進んでいく。だいぶ中腹の方まで来たと思っ…
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